👉早期入塾の弊害で、国語、特に物語文が酷語になってしまう子がいる。
家庭教師をやるようになって気づきました。想像力を豊かに。作文教室。こういうのやってきた子、物語文が、「酷語」。「お話の続きを書こう」とか害悪でしかない。加えて、小1、小2、小3あたりから大手学習塾に通ってきた子も国語の物語文が苦手。くもんのほうがいい。
👉根拠をベースとしない妄想スタイルが確立されてしまっている
集団学習塾で、低学年を持ったことがなかったのですが、様子をうかがってみると、小1~小3まで、大手集団塾でも「根拠もなく想像を膨らませる指導」をしてるんですよ。なにか文章をのびのび書けたら花丸。
👉小学校学習指導要領を見ても低学年と中学年にギャップがある
小学校でも小4から国語は変わりますよね。それまでは、「お話の続きを書こう」なんていう、物語文をベースに勝手に想像を膨らませることをやっていたのに、いきなり4年からはそれがなくなり、物語文も実際に書いてあることを根拠にした、根拠ベースの読解になる。小3あたりまでの無駄な早期教育で、「根拠をベースとしない妄想スタイル」が確立されてしまっている子に酷語が多い。「物語文は自由に想像をしていいものだ」という低学年の刷り込みから、いつまでも抜けられない子がいる。6年生を担当していても、「どこにそんなことが書いてありました?」という内容を、詩的に書きなぐる子がいる。
👉低学年であまり想像力を養うことを意識してこなかった家庭の子のほうが国語の成績がいい
低学年(1・2年) →「想像・感性を育てる」
「想像したことなどを話したり書いたりすること」
「経験したことや考えたことを文章に書くこと」
(小学校学習指導要領 国語科 第1学年及び第2学年「B 書くこと」より引用)
この時期は「自由に書く」こと自体が重視され、根拠がなくても何か書いてあれば「花丸」
ところが、
中学年(3・4年)→「根拠・論理を育てる」
「中心となる語や文を捉え,段落相互の関係を考えること」「事実と感想や意見との関係を考えること」
(小学校学習指導要領 国語科 第3学年及び第4学年「A 読むこと」より引用)
「自分の考えが明確になるよう,事実や根拠を挙げて書くこと」
(小学校学習指導要領 国語科 第3学年及び第4学年「B 書くこと」より引用)
この大きな転換期を意識している親御さんが少ない。もう自由に想像をふくらませて読んだり書いたりしてはいけないのだという切り替えをしない。切り替えの声がけをしないのであれば、早期入塾はしないほうが良い。
👉転換期に適切な声がけをして矯正していかないと誤った方向へ行ってしまう
低学年は「物語を楽しむ」ことを大事にしますが、高学年に向けては「文章から知識を得る」ことにシフト。ゆえに高学年では想像作文が減って、要約や記述式の設問が増えていく。小4は「国語が「遊び」から「学力」になる分岐点ですが、子どもによってはここで「国語が苦手になった」と感じることがあり、酷いと小5小6と、想像力を膨らませる癖を引き摺ったままになってしまう。
👉この転換期をうまく乗り越えているご家庭は
幼少期から無駄に想像力を膨らませることは避け、事実ベース、作者の思いベースで分析をし、根拠を持たせた絵本の読み聞かせをやっているご家庭は、ここを踏み外していません。
たとえば、子と一緒にミュージカルやお芝居を見に行って、自由に感想を言い合うのではなく、原作にはどう書いてあるか、演出家の狙いは何か、考察系の趣味として楽しんでいる親子は国語の成績がよい。
また、お話のつづきを書こう、というような指導をしている塾を避け、小学3年秋までは塾通いをさせていない。
この点については、今後も注意深く見ていきたいと思います。低学年のお子さんをお持ちの親御さんは、塾に丸投げをせず、「事実ベース」でしっかり書けているか、思いつくままの詩的な殴り書きに対して、「花丸」がつけられていないか、一度確認をしてみるべきです。絵本の類の読み聞かせについても、正しく理解し楽しむ方向へ導けるように工夫をする。「それ、本当にお話に書いてあった?」という振り返りをきちんと家庭でできないのであれば、小3冬まで通塾させないほうがいいです。