👉認知言語学を知る親の子は強い
親御さんに認知言語学の基礎知識があり、その知識をもとに幼少期から子どもの認知能力と言語発達を意識していれば、子の国語力は特別な勉強をしなくても自然に伸びます。
塾の進度にあわせてマンスリーの該当範囲の漢字だけは書けるようにしておけば、読解問題はノー勉でも毎月偏差値65〜70が取れる、というケースも実際にあります。我が子がそうでした。それは偶然ではなく、幼少期から「脳内イメージ=言語」という理解が家庭の中に根付いているからです。
語彙集で語彙を覚えさせようと詰め込んでも、認知言語学的には、脳にイメージが描けない限り覚えることも使いこなすこともできません。語彙集は絵辞典のようなイラストがあるものを使う工夫をすると、言葉の意味と情景を結びつけやすくなり、記憶の定着が格段に良くなる。言語学を学んだ親は、国語力を鍛える取り組みを自然と行っている。また、国語力があるので、理科と社会のリード文を素早く読みこなせるため、理社の成績も良い。
👉中学受験国語の家庭教師をしている先生の中にも認知言語学についての意識が無い人がいる
言語学を学んでいない塾講師や家庭教師に習っても、なかなか読解力は伸びないのです。ただ個別指導を受けるだけでは、読解力の本質は伸びない。先生自身がどこの大学のどこの学部なのか、言語学を専攻していたのか、専攻まではいかなくとも履修されていたのか、お尋ねしてみる。チェックポイントになると思います。
近年認知科学の研究では、頭にデバイスをつけ、脳内のイメージをモニターに映し出す実験なども、実際に行われています。認知科学の研究は着実に進んでいるにもかかわらず、国語科の教育にはまだ十分取り入れられていないように感じます。
「...なお語彙力」と、語彙力が無いからうまく説明できないとほのめかす言い回しから一歩踏み込み、「物事の解像度が低い/高い」なんて言い回しもSNSで出てきていますから、「解像度=具体的なイメージ」が言語と結びついているという認識は浸透し始めている。できる親、できる子は、以前からそれをわかっているように思います。
👉家庭教師や個別指導が無駄金で終わる理由
「読み取る力=脳内にイメージを描く力」を鍛えない限り、いくら家庭教師をつけても、個別指導に通わせても、残念ながら無駄金になってしまいます。言語学、認知科学に基づいた、「イメージ読解のトレーニング」を日常的に積むことを意識している先生から指導を受け、読解力を上げてもらってはじめて、問題を解く入試対応テクニックが生きてきます。
👉テクニックだけでは点が取れない理由
多くのご家庭で、記号問題の解き方や線の引き方、接続詞のルールなど、いわゆる読解テクニックの習得に時間をかけているかと思います。私も家庭教師を始めて間もない頃はこれを重視していた。もちろんこれも大切ですが、最も大切なのは、読解テクニックじゃなかった。テクニックだけでは文章を理解したことにはならない。読解力=脳内イメージ構築をまず意識させるべきだった。なぜなら、認知言語学の観点から見ると、言葉の理解とは、文脈と経験に基づいて描き出される脳内イメージの再構築だからです。どんなにテクニックやルールを覚えても、頭の中で情景を思い浮かべられなければ、文章の意味はつかめない。子育てをしながら子に語りかけをしてきた、言語力を伸ばそうとしてきた、その原点に立ち返って、国語家庭教師の指導にあたるようになりました。
👉「脳内にイメージを描く力」がすべての基礎
読解力とは、単に文を読む力ではなく、読みながら映像や感情を再現する力です。辞書で意味を知っていても、具体的にイメージできなければ、選択肢で誤ります。中学受験国語で点数の取れる子は、読解テクニックを使いこなす子ではなく、文を読んで情景を思い浮かべられる子です。
認知言語学的アプローチ、つまり言葉の意味を脳の中で立体的に理解する練習が、真の読解力を育てる唯一の道。具体的には、問題文を読んだら目を閉じて20秒、映画のシーンのように思い浮かべさせるなどの声かけが重要になってきます。こうした家庭教師や親御さんの家庭での小さなトレーニングが、読解力を飛躍的に伸ばす鍵になります。