カウンタ

👉 中学受験を控えた1月の欠席 学校との上手な付き合い方

👉「義務教育なのに学校を休ませてもいいのだろうか」という葛藤

中学受験を目前にした6年生の1月。「体調を崩させたくない」「集中して勉強させたい」そう思う一方で、「義務教育なのに学校を休んでいいのだろうか」と迷う親御さんも多い時期。この記事では、これまで多くのご家庭を見てきた経験から、1月の欠席をどう考え、どう学校と向き合えばよいかをまとめました。安心して受験に集中できるように、そして受験後も気持ちよく学校に戻れるように。塾講師、家庭教師の現場の実例を交えながらお伝えします。


👉義務教育だから休んではいけない?

義務教育とは、保護者が子どもに教育を受けさせる義務のことです。つまり、「教育を受けさせる」ことが大切であって、必ずしも「学校に出席させなくてはならない」という意味ではない。

正当な理由があれば欠席が認められます。

感染症予防のための欠席が「出席停止」扱いになるかどうかは、教育委員会ではなく、各学校長の判断によります。私の子どもが通った公立小学校のある区、またこれまで指導してきたご家庭のお子さんが通う各区でも、いずれもそうでした。

なお、感染症予防を理由に出席停止扱いとする場合、ほとんどの小学校では「通塾は不可」とされています。そのため、この場合は家庭教師による指導、または塾に通わず自宅学習という形をとる必要があります。
「以前から通っていた塾に1月も引き続き通塾する」ケースでは、学校は出席停止扱いとはせず、1月上旬(多くは8日ごろ)から約1か月間を「欠席扱い」として処理されていました。私が過去に家庭教師として担当したご家庭でもこの通りでした。この約1か月間の欠席は、進学先の中学校に指導要録にて申し送りがされますが、多くの合格者がこの処理となっているので、さほど心配はいらないと思います。進学先でも入試直前期の欠席を把握するのだな、と思っておくだけです。

したがって、まずは11月12月のうちに、担任の先生を通じて校長先生へ、「感染症予防のための欠席は出席停止として扱われるか」をはっきり確認しておくことをおすすめします。この一点を事前に確認しておくだけで、1月が過ごしやすくなります。


👉学校から受験スケジュールを尋ねられた場合

小学校によっては、「受験日と受験校を教えてください」と尋ねられることがあります。多くの場合、その理由は「入試日を公欠扱いにするため」ですが、実際には正直にすべてを答える必要はありません。まだ受験校や出願日が確定していないこともありますし、出願直前まで調整するご家庭も多いです。

ですから、次のように伝えれば十分です。

「受験校はまだ検討中で、直前に出願をする予定でいます。2月1日~5日は、「公欠」とはせず、「私用での欠席扱い」で構いません。」

このように伝えれば、学校側からそれ以上詳細を尋ねられることはほとんどありません「私用による欠席」=問題のない休み方です。

※稀に、「小学校は中学受験の協力を何一つしてくれなかったくせに!志望校を知ろうとしてくる!」とお怒りになる保護者様もいますが、落ち着いてください。先生方は単に欠席理由の確認と記録のために尋ねているだけで、詮索したり妨げたりする意図はありません。内申書をお願いした日を除き、受験予定は未定として、淡々と対応すれば、それで十分です。事前に休むことは伝えておくべきです。行事や給食の準備もありますからね。


👉1月は「学びを止める期間」ではない

1月に休むというのは、学びをやめることではありません。学ぶ場所を変えるだけです。中学受験をして、公立中学校に進学しないという選択をするご家庭は、いずれ「公立の教育を受けない」という届け出を出すことになります。つまり、「1月だけ学校を休む」ことは、その延長線上にある行為です。公立の教育を受けないという姿勢が前倒しになっただけ。


👉「決めたら迷わない」

私が家庭教師としてお伝えしているのは、「休むと決めたら、もう躊躇わないこと」です。迷いはお子さんに伝わります。お子さんには小学校のことを考えさせず、受験生活を最後まで走り抜けるよう声がけをしてください。


👉学校との関わり方

親御さんが金曜日の夕方などに学校に立ち寄り、お便りや教材を受け取ることをおすすめしています。こうすれば学校とのつながりは保たれます。他のご家庭に連絡帳やプリントを託さない。これは、受験をしないご家庭へのマナーです。


👉守りの1月と受験後の2月・3月にできること

1月は、勉強だけでなく体調と心を守る時間でもあります。感染症の流行期でもあり、無理に登校して体調を崩すリスクは避けたいところです。受験直前のこの1か月を「守りの時間」と位置づけ、ご家庭で穏やかに過ごすことが何よりの準備になります。

受験が終わり、2月中旬からはまた学校に登校されると思います。このときに大切なのは、「休ませていただいた分きちんと戻る」という姿勢です。お子さんも保護者の方も、学校に貢献できることがあれば率先してお手伝いする、という気持ちを持つと、先生方も安心されます。

公立小学校では金品などの贈答は受け取れませんが、たとえば雑巾や掃除用品を寄附するなどの形で感謝を伝えるご家庭もありました。

「ありがとうございました」「お世話になりました」と素直に伝えることが、1月の欠席を理解してくださった学校への礼儀になるかと思います。


👉さいごに

この時期に迷うのは、それだけ真剣にお子さんの教育を考えている証拠だと思います。しかし、迷いを断ち切ることでしか見えてこない安心があります。自信を持って、お子さんの努力を支えてあげてください。2月1日、決戦の日を万全のコンディションで迎えるために。